クリスマス前に猫からの贈り物
野良猫のボブが一人のホームレスの人生を変えた「ボブとぼくの物語」シリーズは、世界で累計1千万部のベストセラーです。
筆者のジェームズ・ボーエンさんはかつて、英ロンドンの路上で雑誌「ビッグイシュー」を販売していました。
ボブは6月にこの世を去りましたが、表紙を何度も飾り、そのたびに大人気でした。
コロナ禍で街から人が減り、同誌の販売は厳しい状況にあります。
そんな中、クリスマスの思い出を綴るシリーズ最新作『ボブが遺してくれた最高のギフト』を、「ビッグイシュー日本版」の販売者が取り扱うことになりました。
版元の協力で、定価1760円の半分が路上販売者の収入になります。
「5冊売れれば数日間は暖かい場所で寝食ができる」ということです。
500冊限定だったが大きな反響があり、250冊の追加が決まりました。
大勢の中のあなたへ
あなたに手紙を書きます。
クリスマスが楽しみなあなたに手紙を書きます。
フランスのパリでクリスマスを過ごしたことがあります。
その時に驚いたのはクリスマスイブの静けさでした。街は華やかに飾り付けられています。
しかし、静寂に包まれているのです。
「クリスマスイブは祈りの日だからね」
と教えてくれたのは、パリの友人でした。
敬虔なクリスチャンの友人は、クリスマスイブは家族と過ごし、祈りを捧げるものだと言います。
私も連れられて教会を訪れ、ろうそくに火を灯しました。
おごそかな雰囲気に包まれると、私も祈りを捧げたくなりました。
「祈り」を難しく考える必要はありません。「誰かのことを思う」ととらえてみましょう。
この一年、あなたにもいろいろな出会いや別れがあったことでしょう。
うれしかったこと、悲しかったこと。許せないこと。救われた気持ち。
そういう気持ちをたくさん抱えながら過ごしてきたはずです。
そこに関わってくれた人たちに思いをはせて、「ありがとう」と感謝の気持ちを述べる。
「幸多かれ」と幸せを願う。
「誰かのことを思う」クリスマスイブ」をあなたも過ごしてみませんか。
コロナ禍に見舞われた今年は、つらい日々も多かった。人の温かさを感じる一年でもありました。
私もあなたを思い、祈ります。
メリークリスマス!