ショパンの小犬のワルツを生徒さんが練習しています。
速いテンポになると弾きにくい、トリルの練習方法を動画に撮りました。
運指243でトリルを入れる
運指232でトリルを入れる
ロマン派以降の楽曲のトリルは、拍の前に出して演奏します。
トリルの最初の音ではなく、トリルの付いている主の音(旋律となる音)に、瞬発的に打鍵します。
指は上げすぎると打鍵のスピードの妨げになるので、旋律となる音の打鍵にのみ、指を上げるようにしましょう。
楽器の演奏と物理
- 弾きにくいパッセージやミスタッチの多い箇所は、指使いが指に合っていなかったり、「指」や「手首」といった、楽器を演奏するための「身体」という道具をうまく使えていない場合が多いです。
- 足を地につけ、椅子に腰を下ろして重力を感じる自然な姿勢で、肩・腕・手首を自然に使えると、技術面で効率よく上達します。
- 楽器の形によってさまざまな演奏体勢がとられますが、どの楽器にも共通するのは、楽器の演奏には常に物理的事象が生じる、ということです。
- 歌や管楽器が息継ぎがないと演奏できないように、ピアノでも息の使い方は重要です。
息継ぎの場所はフレーズの終わり。どの楽器の楽曲にもフレーズが存在しています。 - よくミスをする原因には、呼吸が正しく行われずに無駄な力が入り、指先に必要な力が集中できないことがあるのです。
何より、息づかいがなければ、曲のうたごころが表現できません。 - 一曲の中でも、パッセージの音列や音形によって、弾き方や身体の使い方はそれぞれ違います。
正しく身体を使うことができれば、フレーズを心地よく弾けるし、心の中にあるメロディも美しく流れてきます。 - お家での練習で、スムーズに弾けないところを発見しておいてください。
ご希望の場合には、指の状態を動画に撮って送っていただくことにも対応しています。
レッスンまでに、部分練習の方法をお手伝いします。