全音楽譜出版社が、歌唱のためのマスク「コーラスマスク」を11月末に販売すると発表しました。
製品の特長
コロナウイルス感染拡大により、演奏会の中止・延期はもとより、
日頃の練習でさえ集まることが困難な状況が続いている昨今。
コーラスマスクは、音楽業界全体の活動を安全に再開してほしいとの願いから開発された歌唱用マスクです。
顔半分をゆるやかに覆う形状により飛沫飛散を抑え、口周りの空間を確保することで息苦しさや湿気による不快感を軽減します。
ブレスや発声も自然に行えることから、合唱はもちろん、ピアノ等の音楽レッスンでも会話のストレスを感じにくく、他の音楽活動やカラオケなど様々なシーンで活躍が期待されます。
全国楽器店・河合楽器直営店・カワイ出版オンラインなどで取り扱い予定。
価格1300円(税別)。
マスクやフェイスシールドの効果
厚生労働省が示す正しいマスク着用法に基づいた実験の、スーパーコンピュータによるシュミレーション結果です。
様々な素材のマスクを着用した人顔モデルにミスと生成装置を接続し、飛沫の飛散状況をレーザー光を用いて可視化、
カウントしたもの。
吸い込み時の計測は実際に人がマスクを着用。
吐き出し飛沫量:不織布・布ともに8割が捕集されます。
吸い込み飛沫量:不織布マスク着用時、マスクと顔に隙間がある場合でも上気道(鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭)
への吸引飛沫量を3分の1にすることができます。
フェイスシールドにおいては、大きな飛沫については捕集効果が見込めるが、エアロゾルはほぼ漏れてしまう。
出演者も原則マスク
演奏会場では、客席に限らず、舞台上の奏者もマスクやフェイスシールド着用で音楽表現を行うという現状に直面しています。
声楽、管楽器の方々だけでなく、指揮、弦楽器、そして鍵盤楽器を扱う私にも、今月末の演奏会では、
運営側からマウスシールド着用の指示が出ました。
公演の成功には、多くの尽力と配慮をいただかなくてはなりません。
本番前、精神を統一し、演奏にのみ集中する役割だけでは難しい。
開演後にも行われる曲間の消毒・換気等、現場の動きを熟知し、安心・安全が最重要視される対応を受け入れながら、
しかし舞台でピアノに座れば瞬間的に違う世界に飛んでいき、十分な表現ができるように・・・
ひとりのレッスン室でもマウスシールドを長時間付けながら、いま練習をしています。