私たちは同じ星に生きている。
2021年はそれをかみしめた年となりました。
中国大陸の片隅で確認された新型コロナウィルスに世界約78億人が苦しんでいます。
でも、今だからこそ、意識の外にあったものにきっと気付いたはずです。
例えば誰かの犠牲にあった幸せ、限界に近づいた地球環境。変えられるでしょうか。
30年までに変えたい世界に未来図を示したのが、国連が15年採択したSDGs(持続可能な開発目標)です。
基本理念は「誰ひとり残さない」。
人権と環境と経済成長と、17の目標はつながっています。
皆で明日を刻んでいくために、SDGsを道しるべに自分にできる一歩を考えたいと思います。
SDGsの17の目標⑴~⑹
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊さも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
あらゆる年齢のすべての人に健康的な生活を確保し、福祉を推進する
すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を推進する
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
しかし実際には、日本の子どもの6人から7人に1人が貧困と言われていたり、ジェンダー平等に関しても2019年12月に世界経済フォーラムで発表された数字によると153ヵ国のうち120位と、とても低い数字になっており、これらの目標は先進国である日本国内でも当てはまることだと言えます。
SDGsの17の目標⑺~⑿
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーのアクセスを確保する
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る
国内および国家間の格差を是正する
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
SDGsの17の目標⒀~⒄
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性の損失の阻止を図る
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に同法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
SDGsが世界で広がりを見せているのは、開発途上国だけでなく先進国も、働きがいや経済成長までも踏まえたものだからだと言えるでしょう。